第2回 まち歩き 大倉山周辺まち歩き・後半
《第2回 まち歩き 大倉山周辺まち歩き・後半》
開催日時:平成26年2月22日(日) 13:00〜16:50
参加人数:20名
行程:東急東横線大倉山駅⇒大倉山エルム通り商店街散策⇒大倉山の案内処『おへそ』⇒大倉山梅林散策⇒横浜市大倉山記念館見学⇒まめどスペース結
一行は、『おへそ』訪問後、坂を登り大倉山公園の西端にある梅林へ向かいました。今にも雨が降りそうな肌寒い天気でしたが、既に梅の花が咲いていました。春はもう間近です。
さて、一行は今日のメイン街歩きスポット、『横浜市大倉山記念館』へ到着しました。
今回はなんと、横浜市建築士事務所協会 佐藤建二副理事長のご友人で、大倉精神文化研究所研究部長 平井 誠二先生に横浜市大倉山記念館のガイドをして頂きました。
大倉精神文化研究所(現在の横浜市大倉山記念館)は、明治・大正・昭和時代の実業家、大倉邦彦(1882〜1971)が、1932年(昭和7年)に建設、設立した建築物です。
設計者は長野宇平治で、旧北海道銀行や旧日本銀行広島支店など古典主義建築の第一人者として有名。建物は東西文化の融合を建築理念の中心に据え、クレタ・ミケーネ様式(プレ・ヘレニック様式)を採用。ギリシャ神殿風の西洋的外観と東洋的な木組み内装です。 建設は竹中工務店が担当し、竣工当時は真空式低圧蒸気暖房装置や水洗トイレ、給湯装置を完備した最新設備でした。総費用は約70万円、建物工事45万9356円18銭で、現在なら数十億円に相当します。(ウイキペディアより引用)
しかし太平洋戦争の前後で荒廃し、戦後1981年(昭和56年)まで殆ど手入れがされず、地元の子供達からは『幽霊屋敷』として恐れられました。
昭和56年に大倉山公園を含む広大な土地を横浜市へ売却し、同時に建築物本体は無償で譲渡されました。
現在窓や外壁は補修されていますが、これらは横浜市がこの建築物を市の指定文化財とするため全面改修を行い、昭和59年より一般公開されています。
今回は平井先生のご厚意で、通常非公開となっている屋上部分への見学をさせて頂きました。
屋上部分には、内部吹き抜け部分との間に丸い換気口があり、絶えず換気口から風が吹いていました。
横浜市大倉山記念館の見学を満喫した一行は山を下り、港北区役所の近くにある『まめど Space 結』へ集まり、熱いコーヒーで体を温め、解散となりました。
『まめど Space 結』も『おへそ』と同じく、NPO法人街カフェ大倉山ミエルが運営の協力をしており、現在は 週3日 月曜、火曜、水曜日にランチを提供しています。元々2世帯住宅だった空き家を、コミュニティーカフェとして改造しています。
普段は昼時に子連れのママや、地域の常連さん、港北区役所の職員がランチ時にやってくる他、サークルや団体向けに部屋を貸し出しています。