第2回 まち歩き 大倉山周辺まち歩き・前半
《第2回 まち歩き 大倉山周辺まち歩き・前半》
開催日時:平成26年2月22日(日) 13:00〜16:50
参加人数:20名
行程:東急東横線大倉山駅⇒大倉山エルム通り商店街散策⇒大倉山の案内処『おへそ』⇒大倉山梅林散策⇒横浜市大倉山記念館見学⇒まめどスペース結
まち歩きの趣旨は、普段何気なく通り過ぎている横浜の街(まち)を歩き、横浜の新たな一面を再発見することにあります。
今回、横浜市大倉山記念館周辺の町並みや歴史を散策するため、13:00に東急東横線大倉山駅へ集合しました。
大倉山という地名は、大昔からそういわれていた地名ではなく、『昭和初期に大倉邦彦という人が山の上に大倉精神文化研究所(現在の横浜市大倉山記念館)を建てた。』ことに因んで『大倉山』と命名されました。
さて、バブル絶頂期の1988年、大倉山の駅から西へ延びる商店街を対象に、商店街を近代化して永続的な発展を図る再開発プロジェクトが『大倉山エルム通り街づくり協定』に基づき、実施されました。
当時33歳で株式会社日本技術設計へ勤務されていた、横浜市建築士事務所協会 平山理事長は当時このプロジェクトに設計者として携わっておられ、現存する設計した建築物の説明をして頂きました。
この建築物は1階にカーテンショップ、2階に美容室が入る商業ビルです。街づくり協定では統一デザインとして、以下のような規制が掛りました。①外観に円形または半円形の柱を用いる。②正三角形のデザインをどこかへ入れる。③可能な限り切妻屋根する。
無論このような規制は、街の観光資源である大倉山記念館 との統一性を図るため、その様にしたのです。
一行は大倉山エルム通り商店街の西端にあるコミュニティスペース、『おへそ』へ向かいました。
コミュニティスペースとは図書館でもなく、公民館でもなく、商業施設でもない、非常に中間的な位置づけで、地域住民へ憩いの場を提供する施設です。
おへそとは、
『お・・・大倉山の』
『へ・・・人と縁を』
『そ・・・ソーシャル(社会的に)結ぶ』
という意味です。
つまり、『おへそ』は単に憩いの場を提供するだけでなく、大倉山の地域住民を社会的に結ぶことを目標にしています。
『おへそ』管理者の鈴木さん(NPO法人街カフェ大倉山ミエル 理事長)、大倉山在住の一級建築士で、子育てが一段落した2010年11月 商店会の空き店舗を、横浜建設業協会と大倉山商店街がヨコハマ商建連携事業として始めた養蜂事業のアンテナショップとして、コミュニティーカフェ 「街カフェ大倉山ミエル」を立ち上げ、その後、2014年1月 大倉山商店会振興組合の空きスペースを、地域の住民とヨコハマ街普請事業を使って、「大倉山おへそ」を開設しました。現在カフェは、後ほど紹介する「まめどスペース結」に移転しています。
『おへそ』のレンタルスペースは『英会話教室』や『フラワーアレンジメント教室』等に貸し出され、その利用料を運営スタッフへの謝金へ充当されています。
運営スタッフは30〜40歳代の現役ママさんの方々がシフトを組んで平日10:00〜16:00は常駐しているそうですが、これはコンビニエンスストアのシフトと同じで常にシフトを埋めるのが難しく、スタッフ間の予定調整に苦慮しているようです。
また問題点としては、昔からの老舗商店の世代交代が全て上手くは行かず、後継者がいない商店も多々あり、地域コミュニティーのい世代間断絶が危惧されることです。
このことは大倉山エルム通り商店街のみならず、全国の商店街が共有する問題点でしょう。