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第3回 まち歩き お三宮周辺
《第3回 まち歩き お三宮周辺》
開催日時:平成28年2月20日(土) 13:30〜16:30
参加人数:20名
行程:13:30 黄金町駅→富士見川公園→お三の宮通り→日枝神社(吉田新田総鎮守)→堰神社→大岡川→富士見川公園→大通り公園→まちセン事務局にて座学16:30 解散
まち歩き・・・「お三の宮通りまちづくり」を体験
「お三の宮通り」は南区の東端にあって、東は富士見川公園、西は山王橋に繋がる通りです。昔この辺りは釣鐘状の入り海でしたが、今からおよそ350年前に、吉田勘兵衛が11年を費やして入り海の埋め立てを行いました。現在「吉田新田」と言われる地域です。この時、守り神として創立されたのが「お三の宮」の呼び名で親しまれている日枝神社と吉田新田の用水堰の守り神の堰(せき)神社です。お三の宮通りは日枝神社を中心に商店が並び宮町としてにぎわっていましたが、次第に商店は減り、交通の利便性や近隣の商業施設の充実からマンションが建ち並ぶ都市型住宅地になってきました。それに伴い住人もこの土地に馴染みの無い人達が増えてきました。通りはかつてのような賑わいはなく、住人の出すゴミが風に舞うような状態になったそうです。そこで立ち上がったのが お三の宮通りの歴史や文化を伝え、子供やお年寄りにやさしい、商と住・幅広い世代交流ができるまちづくりです。
有志が横浜市のまち普請事業に申請して、平成22年に採択されて現在のようなまちづくり事業を実施することができました。お三の宮通りを宮前の雰囲気が感じられるように、7カ所にシンボルスポットを設けて灯籠などのモニュメントを設置しました。その結果、住民に連帯感も生まれてゴミ出しもきちんとした、気持ちの良いまちに変わってきたそうです。当日は雨模様の中、このまちづくりプランを担った方々に案内役をお願いして、富士見川公園を起点に日枝神社、堰神社、山王橋まで歩き、さらに大通り公園まで足を伸ばし、公園側のまちづくりセンター事務局をゴールに歩きました。事務局では「吉田新田」の歴史などの講義をして頂き、その後はビールで乾杯の懇親会。まちの歴史の奥深さを知ると同時に、それを活かし守っていくことの大切さを感じることができたとても濃い内容のまち歩きでした。
平成27年度 事業報告会
≪平成27年度 事業報告会≫
開催日時:平成27年12月14日(月) 18:20〜
開催場所:横浜市社会福祉センター8階大会議室8B
NPO法人横浜市まちづくりセンターは、平成27年度事業報告会を、横浜市社会福祉センター8階大会議室8Bで行いました。
冒頭、月出理事長より挨拶があり、今年まちセンの各種事業へ尽力頂いた全ての正会員へ謝意を述べると共に、横浜市家具転倒防止助成事業で申請者様から寄せられた感謝状を朗読し、改めて『市民のまちセン』であり続けることの大事さを強調しました。
『空き家対策推進事業部会』は、今年度新たに発足した事業部会です。この事業部会の主旨は、昨今社会問題となっている空き家問題に関する市民からの相談をワンストップで対応できる様、建築士だけでなく宅地建物取引士、弁護士、司法書士、税理士などの専門家がチームを組んで行うことにあります。また空き家対策推進事業部会の核として行う『よこはま中古住宅利活用推進事業』は、平成27年度の国土交通省補助事業『多世代交流型ストック活用推進事業』に選定され、国費補助で事業の運営を行っております。
事業報告会の最後、特別顧問の木村様より、設立時と比べてまちセンの活動内容が多岐に広がり、建築士以外の会員も増えて喜ばしく、今後の発展に期待したいとのご挨拶を頂きました。
バリアフリーフェスタかながわ2015
日時:平成27年11月8日(日) 11:30〜16:30
場所:アリオ橋本 1Fフロントガーデン
バリアフリーフェスタかながわ 2015は、神奈川県保健福祉局福祉部地域福祉課が後援する、神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議が主催のバリアフリー啓発イベントです。
今回は3回目の開催で、会場は昨年と同じく超大型ショッピングセンター・アリオ橋本のフロントガーデンで行われました。
昨年まちセンは『車いすで坂道体験』で好評を博しましたが、今回NPO法人神奈川県障害者自立支援生活センター様と共催してスペースを昨年度の約2倍とし、アトラクションの内容も『車いすで坂道体験』のみでなく、『車いす180°回転体験』、『車いす段差昇降体験』、更には『車いす砂利道走行体験』を複合して行えるような構成としました。
車いすはその状況に応じて前向き、後ろ向きと方向を変えて使用するものです。昨年は自走(一人で車いすを走らすこと)を主体としていましたが、今年は介助者がいる場合を想定した車いす体験走行としました。
来場者の子供さんやその親御さんは自分が車いすに乗って誰かに押してもらったり、逆に自分が押したりしながら普段使用することは殆どない車いすの走行動作に夢中となっていました。特に砂利道走行は一番難しく、前輪を浮かしてウィリー走行気味に走らすなどのテクニックが必要で、皆さん試行錯誤していました。
まちセンでは木製デッキや砂利などを製作・用意し、NPO法人神奈川県障害者自立支援生活センター様には車いすのご用意と車いすの走行指導を担当して頂きました。
今回の出展も大変好評で、5時間の間に353名もの来場者がありました。
地域まちづくり出前講座
開催日時:平成27年10月31日(土) 10:00〜13:00
開催場所:向台親和会町内会館(保土ヶ谷区川島町759)
参加人数:(まちセン)9名 (町内会)16名 (ゲスト)3名
横浜市域の地形は、丘陵地、台地・段丘、低地、埋立地に分けられます。
丘陵地は、市域中央部よりやや西よりに分布し、市域を南北に縦断しています。市の南側
の丘陵地は、三浦半島に続く三浦丘陵の北端部を占め、標高は80mから160mで南に向
かって高くなっており、南側の丘陵地の方が起伏も激しくかつ標高も高くなっています。今回
地域まちづくり出前講座を行った、保土ヶ谷区川島町向台地区は、まさに三浦半島に続く三
浦丘陵の北端部にある、標高約70mの丘陵地です。
この丘陵地に100年前の大正4年(1915)、西谷浄水場が開設され、ここより
も標高が低い鶴見、神奈川、西、中、南、保土ケ谷各区方面に現在でも水道水が給水
されていますから、いかに川島町向台地区が高台にあるのかがわかります。
さて今回の出前講座は、この川島町向台地区で最近増え続けている空き家の問題を中
心に、我々まちづくりセンターのメンバー、ゲスト講師の方々、そして川島町向台地区住民
の方々とで話し合い、解決の糸口を見つけることが目的です。
団塊の世代が2025年に後期高齢者となる問題を『2025年問題』といいますが、このことと『空き家問題』は密接に関係しています。
今日核家族率が60%近い日本では、居住者の死去や引っ越しにより容易に空き家が生ずる傾向にあり、この傾向は2025年へ向け更に拍車が掛ると見られています。
出前講座では、まず月出理事長から京都住民自治春日学区の取り組みの紹介があり、この地域での具体的な取り組みとして、以下の3点を挙げて頂きました。
①空き家情報の把握・共有
②地域の魅力の再発見し、その情報を発信
③「住まいなんでも相談会」「住まいまちづくりセミナー」の開催
続いてゲスト講師の佐久間 幹雄氏より、佐久間氏の地元、泉区下和泉地区のここ半世紀の変遷や現在の取り組みをお話し頂きました。
下和泉地区は戸塚区の区境にあり、1960年代の高度成長期から約20年間、人口増が見られたが、横浜市営地下鉄の湘南台延伸と併せて路線バスの大幅な減便をされ、最近では人口減と高齢化が顕著になっている地区です。
下和泉地区での取り組みとして以下の5点を挙げて頂きました。
①地域を知ること
②対策を考えること
③次につなげること
④具体的に動くこと
⑤活動の輪を拡げること
上記を実践する上で大事なことは、『臨機応変な対応』と、『遠い親せきより近くの自治会』という自治会内での連帯意識の醸成だとのことでした。
出前講座と併せ川島町向台地区内を散策し、空き家となっている物件や、地域住民から問題点だと指摘された道路交通渋滞や制限速度超過車両の走行が問題となっているエリア等を視察しました。